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エルサルバドルが、初めてビットコインを法定通貨に定める国になるかも
本日(2021/6/7)日経新聞にこのような記事が出ました。
エルサルバドル、ビットコインを法定通貨に 大統領表明
記事の内容を要約すると・・・
・エルサルバドルのブケレ大統領は、ビットコインを法定通貨にしたい考えを示した。近く国会に法案を提出する。
・実現すれば世界で初めての事例になる
・エルサルバドル国民の約7割は銀行口座を持っていない。ビットコインを用いれば、携帯電話などを通じて手軽に送金できる。法定通貨にすることでそうした流れが強まる可能性がある。
このニュースから、ビットコインにどのような影響があるかを考えてみます。
エルサルバドルってどんな国?
まず、エルサルバドルってどんな国なのか確認しましょう。
場所は中米にあります。
出典:Google Map
国の基本的な情報は以下の通り。
出典:外務省HP https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/elsalvador/index.html
・面積:21,040平方キロメートル(九州の約半分)
・人口:約664万人(2018年、統計局)
・首都:サンサルバドル
・民族:スペイン系白人と先住民の混血約84%、先住民約5.6%、ヨーロッパ系約10%
・言語:スペイン語
・宗教:カトリック教
・主要産業:軽工業(輸出向け繊維縫製産業)、農業(コーヒー、砂糖等)
・GDP:27,022百万ドル(2019年、中銀)
・経済成長率:2.38%(2019年、中銀)
・通貨:米ドル
・外貨準備:約29.15億ドル(2020年、中銀)
・国家予算:約64.26億ドル(2020年、財務省)
・経済概況:
1992年の内戦終了後、2度の大地震やハリケーン等の自然災害に見舞われながらも経済はプラス成長を維持。2001年の通貨統合法により、国内経済のドル化が進展し、金利は低下、物価上昇率も安定。
近年、GDP成長率は改善しつつあるが、中米地域でも低いレベルに留まっている。
約250万人といわれる在米エルサルバドル人による家族送金は約59.18億ドル(2020年)にのぼり、GDPの23%に相当し、エルサルバドル経済の下支えとなっている。
2006年に米国との自由貿易協定(米・中米・ドミニカ共和国自由貿易協定:DR-CAFTA)、2008年に台湾、2010年にコロンビアとの自由貿易協定、2013年にEU・中米連携協定が発効。また、2018年2月、中米・韓国自由貿易協定(FTA)署名。
なぜエルサルバドルの大統領が、ビットコインを法定通貨にしようと考えたのか
なぜ、エルサルバドルの大統領が、ビットコインを法定通貨にしようと考えたのでしょうか。
理由:エルサルバドルへの送金を便利にして、国のGDPを押し上げるため
エルサルバドルへの国際送金額は20年に59億ドルとなっており、送金額はGDPの約2割を占めています。
そのため、エルサルバドルへの国際送金は、経済の重要な構成要素になっています。
現在エルサルバドルの法定通貨は米ドル。
国際送金には預金口座が必要であり、高い手数料がかかります。
また、大統領によるとエルサルバドル国民の約7割は銀行口座を持っていません。
そこで、ビットコインを法定通貨にしてビットコインによる送金を促すこととしたのです。
ビットコインであれば、預金口座は不要でスマホ1台で送金可能です。
また、手数料も低く抑えられます。
これにより、エルサルバドルへの送金が多くなれば国のGDPが増加し、国が豊かになるという流れなのです。
ビットコイン価格に影響を及ぼすのか
現在は、法案を提出する予定とのことですのでビットコイン価格に大きな変動はありません。
しかし、法案が通り、ビットコインがエルサルバドルの法定通貨になれば、需要が高まるわけですからビットコイン価格は上昇するでしょう。
大統領のこのツイートがわかりやすいですね。
#Bitcoin has a market cap of $680 billion dollars.
If 1% of it is invested in El Salvador, that would increase our GDP by 25%.
On the other side, #Bitcoin will have 10 million potential new users and the fastest growing way to transfer 6 billion dollars a year in remittances.
— Nayib Bukele 🇸🇻 (@nayibbukele) June 6, 2021
#Bitcoin時価総額は 6800 億ドルです。
その 1% がエルサルバドルに投資された場合、GDP は 25% 増加します。
一方で、#Bitcoinは、1000 万人の新規ユーザーを獲得し、年間 60 億ドルを送金する最も急速に成長する方法です。
ビットコインはどこで手に入るの?
このように、今後が楽しみなビットコイン。
まだまだ価格が上昇する可能性を秘めています。
では、ビットコインはどこで買うのが良いのでしょうか?
ビットコインを買うなら、「bitFlyer」か「coincheck」が良いですよ。
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