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世界初!シンガポールで培養肉の販売を取得したEat Justってどんな会社?

2020年12月3日のtechcrunchのサイトで、以下のような記事が出ていました。

Eat Justが世界初の認証を取得しシンガポールで培養肉の販売を開始

 

記事の概要を簡単にまとめると、

▶Eat Justは「世界で初めて」シンガポール政府の審査を受け規制当局の認証を受け研究室で培養した鶏肉の販売を開始。

▶一般消費者向けの前にまずはレストラン向けに出荷

▶Eat Justでは、培養肉の製造に使用する細胞株をニワトリを殺さずに採取している。

▶食品の90%を輸入に頼るシンガポールは「30 by 30」という運動を推進。2030年までに国内の食品供給量の30パーセントを国内で生産する目標。

 

ということで、このEat Justがどんな会社なのか調べてみました。

 

Eat Justってどんな会社?

Eat Just社の概要

・カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く非公開企業

・2011年にJoshTetrickとJoshBalkによって設立

・従来の方法で生産された卵製品に代わる植物ベースの代替品を開発し、販売

 

Eat Just社の販売する製品ってどんなもの?

JUST Egg(4枚の画像のうちの左下。「JUST Egg」と記載された黄色いボトル)

主原料は緑豆とターメリック。卵のように調理して使うことができます。

もちろんタンパク質も含まれており、コレステロールは0の食品です。

【原料の詳細】

水、緑豆たんぱく質分離物、エキスプレスしたキャノーラ油、2%未満の脱水玉ねぎ、ゲランガム、天然ニンジン抽出物(色)、天然香料、天然ウコン抽出物(色)、クエン酸カリウム、食塩、大豆レシチン、砂糖、タピオカシロップ、ピロリン酸四ナトリウム、トランスグルタミナーゼ、ニシン(防腐剤)を含有します。(大豆を含む)。

 

値段は、355mlで3.94$でした(2021/02/10 Walmartのネットサイトで確認)。

大さじ3杯(45ml)で鶏卵1個分ということなので、だいたい鶏卵8個分。

鶏卵8個分で4$(=420円)なので、日本の感覚からすると、鶏卵を買うより結構割高な感じですね。

もっと普及すると値段が下がるのかもしれません。

 

Twitterをみると、本当に卵のように調理して使っていますね。

 

JUST Egg Folded(左側の画像のもの)

 

トースターで温めるだけですぐ食べられる食品で、完全に植物から作られています。

もちろんコレステロールは0。

サンドイッチや刻んで麺類や炒めもののトッピングとしても使えます。

【原料の詳細】

水、緑豆たんぱく質分離物、エキスプレスしたキャノーラ油、コーンスターチ、ベーキングパウダー(酸ピロリン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、コーンスターチ、リン酸一カルシウム)2%未満、脱水ニンニク、脱水オニオン、天然ニンジン抽出物(色)、天然ウコン抽出物(色)、食塩、トランスグルタミナーゼ

 

Eat Just社のミッション

フードシステムの変革をミッションに掲げています。

Eat Just社は、人々が本当に簡単に美味しく食べられるようなフードシステムを構築しようという考えからスタートしています。

 

Eat Just社が社会に与えるインパクト

Eat Just社は2020年9月時点で、5,000万個以上の卵に相当するものを販売しており、すべて植物から作られています。

これは、地球上で最も持続可能なタンパク質源の一つです。

植物由来のJUST Eggは、従来の動物由来のものよりも水の使用量が98%少なく、二酸化炭素排出量が93%少なく、土地の使用量が86%少なくなっています。

つまり、約870万キログラムのCO2、3,543エーカー(約1,426ヘクタール)の土地、22億ガロン(=約83億リットル)の水を節約したのです。

 

まとめ

まだ日本には上陸していないEat Just社ですが、これからの発展が楽しみな会社です。

 

 

 

 

 

 

 

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