目次
保険の見直し、していますか?
皆さんは保険の見直しをしていますか?
「社会人なりたての時に、保険に加入しているから大丈夫!」
「加入するだけでも手間なのに見直しなんてとんでもない!」
そんな風に思っている方はぜひ、「保険は加入して終わりではない」と思ってください。
なぜなら、必要な保険は状況、環境、タイミングにより変わるからです。
適時な見直しをしないと損をしてしまいます。
今回はそのことについてお伝えさせていただきます。
保険の見直しをしないことで起こる3つの損
それでは、保険の見直しをしないことで起こる、3つの損についてお伝えしていきます。
❶余計な保険に入ってしまっている
まず最初は、「余計な保険に入ってしまっている」ということ。
例えば・・・
■もしものときのためのお金を貯蓄で準備できているにも関わらず、生命保険に入ってしまっている。
■子どもの養育費を貯金で用意できているにも関わらず、学資保険に入っている
■民間の介護保険 など。
これらは、貯金で賄える or 国の保険でカバーできるにもかかわらず余計に保険に入っているものの代表例です。
特に、民間の介護保険は全く入る必要がありません。
介護保険はこの超高齢社会の日本においては国・市町村でさえ運営が難しい保険です。
なぜかというと、年を重ねて「要介護状態」になってしまうのは「めったに起きないこと」ではないからです。
厚生労働省の調査によると、現在の要介護認定者数は令和3年2月現在で679.6万人。
(ソース:https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m21/2102.html)
この人数は65歳以上のおよそ5人に1人が要介護認定を受けているということになります。
民間の介護保険に入ってしまうと、かなり割高な保険料を支払うこととなってしまいますのでお勧めできません。
❷保険が足りない
次は「保険が足りない」ということです。
これは具体的には
■家族が増えたにも関わらず、死亡保険の保証金額を増額していない
■車を購入したにも関わらず、対人対物(無制限)の損害保険に入っていない などです。
特に、車を購入したにも関わらず、対人対物(無制限)の損害保険に入っていないは影響が大きいですね。
もしも大きな事故を起こしてしまったら、億単位の巨額の賠償金が必要となります。
相手のためにも自分のためにも必ず入っておきましょう。
❸保険金がもらえるのに、申請を忘れる
最後はこれ。
色んな保険に入ってしまっていて、全ての保険を把握していないことから
実際は保険金がおりるにも関わらず、申請を忘れてしまうというものです。
普段から、どのような保険に入っているのか、どのようなときに保険金がもらえるのかを把握しておくことが大切ですね。
ちなみに、保険法第95条によると保険給付金や保険金、解約返戻金、前払保険料を返還する権利は、権利発生時の翌日から3年間行わなかった場合、時効により消滅してしまいますので、ご注意ください。
保険を見直しましょう。でもどうやって??
ということで、保険の見直しをしないことで起こる、3つの損についてお伝えしてきました。
保険はライフステージが変わるごとに適時に見直すもの。
では、どのように見直すのが良いのでしょうか。
ここでは、保険の見直し方で失敗しないための4つのステップを見ていきましょう。
STEP1:今の保険の補償内容を確認
まずは、現在加入している保険の契約内容を把握しましょう。
これをしないと、今の保険での過不足がわからず、不要な保険に入ってしまう or 保険が足りないという状況になってしまします。
契約内容は、契約時に受け取る保険証券や約款に記載されています。
具体的には、以下の点を確認しておきましょう。
-
保険金額と受取時期
-
保険料と払込期間
-
特約の内容
-
保障内容が重複していないか(複数の生命保険に加入している場合)
-
更新時期(定期保険の場合)
確認する際は、これらの内容をスプレッドシートにまとめておくと良いですね。
いったんまとめておけば、次回見直し時も同じように使えますので効率的な見直しができますよ。
また、これを作っておくことで、STEP4の保険のプロに相談するときもスムーズに相談が進みます。
STEP2:これから備えるリスクが何かを考える
次に、どのようなリスクに備えるかを考えましょう。
具体的には
・病気・ケガのリスク
・障害リスク
・死亡リスク
・失業リスク
・老後リスク
・介護リスク
・対人対物の損害リスク
などが考えられますよね。
自分や家族の身に起こりうるリスクを想定し、それらに対応できる保障内容を検討する必要があります。
STEP3:保険で備えるか、貯金で備えるかを決定する
基本的な大前提として、保険という金融商品は、
「発生確率が低いけど、発生したら大損害の出来事」に対するものです。
ですので、発生しても損害が小さい(~200万円程度)であれば、それは貯蓄で賄うべきです。
私が学資保険をおすすめしない理由はこれです。
学資保険は、「大学進学」という50%以上の確率で発生する費用にそなえるためのものなので、貯蓄でまかなうべきです。
STEP4:保険のプロに相談する
STEP1~STEP3までを実践して、いよいよ保険のプロに相談しましょう。
いきなり相談してしまうと、自分の状況をきちんと把握できない状況で相談してしまうことになり、余計な保険に入ってしまう可能性があります。
自分の状況をしっかり把握して、何を保険で賄うべきなのかを考えた上でプロに相談しましょう。
保険のプロとしては
などがありますよ。
保険は入っただけで終わらない。常に見直しを!
保険を見直すべきなのは「契約時と生活状況が変化したタイミング」です。
ライフスタイルが変化したタイミングや保険料が気になり始めたタイミングは、保険の見直し時期です。
ただし、保険の見直しは複雑で時間のかかる作業です。
焦って見直しをして自分に合わない保険に加入してしまうことがないよう、慎重に行いましょう。
あわせて読みたい